

2025年22・23号掲載の、
〈魔男のイチ〉の第32狩 イケニエをレビュー&徹底解説していくヨ!
前回のあらすじ
10年前、母を亡くしたゴクラクの回想。幼いながらもその悲しみを押し殺し、「もう悲しくない」と笑顔を見せるリチアの様子に違和感を抱く。悲しみは大切な人を失った証であり、それを無理に消すことは本質的な癒しではない――。
バクガミを止めるため、たった一人で魔法具の研究を続けていたゴクラク。
実験の痕跡が残る研究資料には、複雑な図やグラフが並び、ゴクラクの並外れた頭脳が垣間見える。
口に布を噛んだまま行う改造の描写は、そこに伴った痛みと執念の深さか。
現代に戻り、バクガミが挑戦者を決めるために用意したルーレットを、ゴクラクがためらうことなく破壊。自ら挑む姿勢を見せる。
「やるべきことは決まっている」と言わんばかりの態度で、バクガミに対して適合率50%の【殴打(シンプルパンチ)】を何度も叩き込むゴクラク。
ラストでは、新たに出現したルーレットの破片をイチがキャッチする場面が描かれ、次なる挑戦者の予兆を残したまま幕を閉じた。
幸辛の魔法の上で談笑するイチとゴクラク
幸辛の魔法の上で素直に謝罪するイチ

「ぐわっ」となって謝るイチくんは、やっぱり素直ないい子ね

代わりになったクムギちゃんは、号泣してて大変そうだけどね…
ゴクラクの攻撃をほめるイチ

イチくんの「良い一発だった!」って、あの一言、すごく心に残るわねぇ。
ああいう素直な称賛って、言われた側の心をほんのり温めるのよ。

ゴクラクは前回、鬼気迫った表情だったけど、イチに言われた瞬間に拍子抜けしたような顔をしてるもんね! あの「コツン」って拳合わせるの、完全にバディじゃん……尊い。
ゴクラクの攻撃の「適合率」について

ゴクラクくんの攻撃は毎回「適合○%」ってつくけど、高ければ高いほど体への負担も大きいようね。「50%超えるとヤバい」って言ってるけど、それを何発も打っているから相当なダメージのはずよ。
魔法と戦う男をみるデスカラス

デスカラスが二人の姿を見て何とも言えない表情をしてるね。

魔法狩りって、もともと“女性にしかできないもの”だったはずなのに、そのど真ん中に男の子ふたりがいて、しかも堂々と戦ってるんですもの。しかも、魔法の上に乗ったまま和気あいあいと話していて(内容は物騒だけれど…)、今までの常識では考えられないわよね。それはデスカラスさんもこんな表情になるわ。
幸辛の魔法 vs. イチ & ゴクラク
イチから反世界の魔法の匂いがして激怒する幸辛の魔法

幸辛の魔法が「血を被ったような」って当てて怖いね…!

確かに、イチくんは第17狩で反世界の魔法の血を浴びてるけど、それほど多くはなかったわよね…? それを匂いで当てるなんてさすがの崇拝っぷりね。
幸辛の魔法 vs. イチ & ゴクラク

ふいをついてゴクラクが適合20%の殴打を打つけど、幸辛の魔法の「辛面」に防がれちゃったね。ゴクラクの腕は大丈夫なのかな…。

「辛面」は集めた「辛」(かなしみ)を消費するらしいわね。薄そうな板に見えるけど、しっかりゴクラクくんの攻撃は止めてるし、ただ硬いだけではなくて、腕を取り込もうとしているように盛り上がってるわね。

イチとゴクラクの息の合った攻撃も「辛鞠」(つらぎく)っていう丸い壁みたいなものに防がれちゃったね。

「鞠」という字は「まり」とも読むから、辛面の全方位版、球体の形を表しているのかしら?
「辛」を受け、正気を失うゴクラク

ビックリした~! いきなりリチアが出てきたと思ったらゴクラクの幻覚だったんだね!

幸辛の魔法は挑戦者をゴクラクくんに選んだみたいね。でも、男のゴクラクくんはこの試練を耐え抜いても習得はできないのよね…?

ヤバいよ~! はじめの方で拳を合わせて仲良さそうにしてたイチとゴクラクなのに、これはもう戦う流れじゃん!! 我を失ったゴクラクはきっと適合率50%以上の技も打ってくるだろうし、ゴクラク自身の体も心配だよ~!

それを楽しそうに「試練」(ショータイム)という幸辛の魔法は、本当に悪役を徹しているわね。幸辛の魔法も仲間になってしまうのかしら…?
まとめ

イチとゴクラクの会話がもうバディ感満載で最高だった~! 素直に謝ったり褒めたり、拳をコツンって合わせるところとか、熱さと可愛さのバランス完璧すぎでしょ! でもそれを「異常」と見つめるデスカラスさんの視線がまた刺さるんだよね…。常識が揺らいでるって感じ。そんな空気をぶち壊すかのように、幸辛の魔法の試練で、正気を失ったゴクラクがイチに襲いかかる展開に突入して、もう不穏すぎ!
次回はイチ vs バクガミが始まっちゃうのかな~!? 目が離せないよ!!